軽井沢の森に隣接するKaveriさんへお邪魔しました。
今回はサウナ小屋の検証です。見てくださいこのかわいらしい外観!外から見るだけで期待が高まりますね。こちらは長和町の斎藤木材さんが地元信州産のカラマツを使用した高品質な材で作られており、自然との調和が感じられます。カラマツ材の美しい木目と、心地よい色合いが視覚的にもリラックス効果を高め、まさに「森の中にあるサウナ」のイメージにぴったりです。
木材に大きな特徴あり
中に入ると、カラマツの香りがふんわりと漂い、深呼吸をするたびに自然の癒しを体感できます。このサウナは両側に3人ずつ腰掛ける設計で、最大6人が快適に利用できるタイプです。もう少しコンパクトな4人用のタイプもありますが、どちらもゆったりとしたスペースが確保されていて、向かい合って座っても膝がぶつかることなくリラックスしてくつろげます。この絶妙な広さとデザインは、プライベート感を大切にしつつ、他の利用者との交流も楽しめるバランスが取れています。
特筆すべきは、木材の加工の精度です。一般的なバレルサウナでは、構造上どうしても木材の間に隙間ができることがありますが、このサウナでは床面や壁面がぴったりと隙間なく仕上げられており、断熱性や耐久性も抜群です。斎藤木材さんの卓越した技術が、このサウナにさらに高い品質をもたらしています。
ロウリュのことを考えつくされた形状
このサウナのもう一つの特徴は、楕円状の屋根です。これはロウリュを行う際、熱と蒸気をゆっくりと室内に降り注ぐように設計されており、まるで自然の風が体を包み込むかのような感覚が得られます。そして、屋根の高さにも工夫がされており、人が立っても圧迫感を感じない絶妙な高さでありながら、蒸気が効率よく室内に循環するよう設計されています。
さらに、腰掛の肩から頭部にかけての壁側には独特の段差が設けられており、これはロウリュが壁を伝った際に熱が溜まりやすく、じわじわと体を温める仕組みとなっています。この細かなデザインは、サウナの愛好者にとって、まさに「体で感じるデザイン」といえるでしょう。
サウナを実体験
実際にサウナを体験してみると、設計者の意図が随所に感じられ、ロウリュの効果がしっかりと伝わってきました。室内温度は80度前後ですが、ロウリュを行うことで蒸気が100度近くまで達し、その熱さをじっくりと体感できます。蒸気が肌に当たる瞬間の心地よい刺激は、まさに「極上のひととき」。さらに薪サウナならではの薪のはぜる音や炎を眺める時間は、心と体を同時に癒してくれます。
薪サウナならではの心地よさ
薪サウナの魅力は、何と言ってもその「手間」を楽しむことにあります。まず、薪をくべるところから始まるサウナの時間は、ただの準備ではなく、サウナ体験そのものの一部です。自分で薪を選び、炉にくべて火を灯す瞬間には、まるで自然と一体になる感覚があります。薪に火をつける瞬間の緊張感と、それが徐々に大きな炎へと成長していく過程は、他では味わえない心地よさです。
炎をじっくりと見つめながら、時間を忘れてリラックスする。この「炎を眺めること」自体が、サウナの一つの醍醐味です。薪がパチパチと音を立てながら燃え上がる音もまた、自然の音楽のようで、静かな環境にその音が響き渡ることで、精神的な安らぎがさらに深まります。これは電気サウナでは決して味わえない、薪ならではの醍醐味です。
さらに、薪サウナの熱は自然由来の柔らかさがあり、体にじんわりと染み込むような感覚が特徴的です。電気サウナのような急激な熱ではなく、薪の炎から伝わる優しい熱が、体をじっくりと温めてくれます。このやわらかい熱が、薪サウナを特別なものにしているのです。
このような薪サウナの全体的な体験は、火と向き合い、自然の力を最大限に感じながら楽しむことができ、サウナ好きなら一度は体験してほしい時間となっています。
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